産業廃棄物ってなに?:「廃油」の処理方法を徹底解説!

事業活動によって排出される廃油は、多くの場合、法的に産業廃棄物に分類されます。
そのため、適切な処分やリサイクルが求められ、油の種類や特性に応じた対応が必要です。廃油の取り扱いを誤ると、環境汚染や法的リスクの原因となるため、正しい分類と適切な処理方法を理解しておくことが重要です。
本記事では、廃油の種類や産業廃棄物としての位置付け、関連する法規制、具体的な処分方法、適正な処理業者の選び方について詳しく解説します。
1. 廃油とは何か?
廃油の定義と種類
廃油とは、事業活動で使用された後、不要になった油を指します。以下のような種類があります。
- 鉱物性油:機械の潤滑油や切削油など
- 動植物性油:飲食店で使用する食用油など
- 溶剤系油:塗料や洗浄用途で使用される有機溶剤
これらの廃油は、引火点や有害成分の有無などに応じて処分方法が異なります。特に、引火点が低いものや有害物質を含む廃油は、厳格な管理が必要です。
2. 廃油が産業廃棄物に分類される理由
産業廃棄物としての扱い
廃油は、事業活動によって発生するため、ほとんどの場合「産業廃棄物」として分類されます。これにより、排出事業者には以下のような義務が課されます。
- 適切な処理業者への委託
- マニフェスト(産業廃棄物管理票)の管理
- 法令に基づいた保管・運搬の実施
もし不適切な処分が行われた場合、企業は法的責任を問われ、罰則が科される可能性があります。
特別管理産業廃棄物とは?
特別管理産業廃棄物とは、通常の産業廃棄物よりも危険性が高いものを指し、以下のような廃油が該当します。
- 引火点が70℃未満の廃油
- PCB(ポリ塩化ビフェニル)を含む廃油
これらの廃油は、専用の保管・運搬体制が必要で、特別な許可を持つ処理業者に依頼する必要があります。
3. 廃油処理に関する法律と規制
廃棄物処理法の概要
産業廃棄物の処理は、「廃棄物処理法」によって厳格に規制されています。この法律では、排出事業者に以下の責任が課されています。
- 許可を受けた業者への処理委託
- 適切な保管・運搬手続きの実施
- マニフェスト制度による処理履歴の管理
その他の関連法規
廃油の取り扱いには、以下の法律も関係します。
- 消防法:引火性の高い廃油の貯蔵・管理基準を規定
- 水質汚濁防止法:廃油の流出防止措置を義務付け
- 大気汚染防止法:適切な燃焼処理を求める
企業は、これらの法規制を遵守しながら適切な廃油処理を実施する必要があります。

4. 廃油の処分方法
リサイクルと再利用
廃油の処理方法には、大きく分けて以下の選択肢があります。
- 燃料としての再利用(燃料油化)
- 廃油をボイラー燃料や再生重油として活用
- 有機溶剤の蒸留再生
- 溶剤系の廃油を蒸留し、再利用可能な状態にする
- 再生潤滑油への加工
- 廃潤滑油を精製し、再利用する
焼却処分と埋立処分
リサイクルが難しい廃油は、以下の方法で最終処分されます。
- 焼却処分:高温燃焼により有害成分を分解
- 埋立処分:環境影響を最小限に抑えて処理
ただし、環境負荷を考慮すると、可能な限りリサイクル処理を優先することが推奨されます。
5. 適切な廃油処理業者の選定方法
処理業者の選び方
適正な処理業者を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。
- 自治体の許可を取得しているか
- 処理施設の設備や実績が十分か
- マニフェスト制度を適切に運用しているか
費用の相場と地域差
処理費用は、廃油の種類や地域によって異なります。一般的な相場は以下の通りです。
- 通常の廃油処理:1kgあたり数円~数十円
- 特別管理産業廃棄物の処理:特別な設備が必要なため高額(ケースによる)
複数の業者から見積もりを取り、適正な価格とサービスを比較することが重要です。
6. 廃油処分の環境への影響とSDGs
適正処理による環境メリット
廃油を適切に処理・リサイクルすることで、以下のような環境メリットがあります。
- 水質汚染・土壌汚染の防止
- CO2排出量の削減(再利用による原油使用の抑制)
- 循環型社会の推進
SDGsとの関連性
廃油処理の適正化は、SDGsの以下の目標達成に貢献します。
- 目標12:つくる責任・つかう責任
- 目標13:気候変動に具体的な対策を
企業は、廃油の適正処分を通じて、環境保全と社会貢献の両立を目指すことが求められます。

産業廃棄物としての廃油の捨て方に関するよくある質問(Q&A)
Q1. 産業廃棄物としての廃油とは具体的にどのようなものですか?
A1. 産業廃棄物としての廃油には、エンジンオイル、作動油、切削油、絶縁油、潤滑油などが含まれます。事業活動によって排出されたこれらの油は「産業廃棄物」に分類され、適切な処理が求められます。
Q2. 産業廃棄物としての廃油はどのように処分すればよいですか?
A2. 産業廃棄物処理業者に依頼するのが適切な方法です。自治体では回収しておらず、不適切な処理は法律違反となるため、許可を持つ専門業者に回収・処理を依頼しましょう。
Q3. 廃油の保管方法にはどのような注意点がありますか?
A3. 廃油は揮発性があり、引火の恐れがあるため、次の点に注意して保管してください。
- 専用の密閉容器に入れる
- 直射日光を避け、冷暗所に保管する
- ほこりや水分が混入しないようにする
- 指定のラベルを貼り、内容物を明確にする
Q4. 廃油を絶対にやってはいけない処分方法は?
A4. 以下のような処分は法律で禁止されています。
- 排水溝や川へ流す
- 焚き火などで燃やす
- 一般ごみとして出す
- 無許可の業者に引き渡す
違反した場合、罰則を受ける可能性があります。
Q5. 産業廃棄物処理業者の選び方のポイントは?
A5. 以下の点を確認して選びましょう。
- 産業廃棄物処理業の許可を持っているか(許可証の確認)
- マニフェスト制度に対応しているか(処理の証明書を発行してくれるか)
- 適切な処理方法で処理しているか(リサイクルや適正処理の実績があるか)
- 見積もりや契約内容が明確か
Q6. 廃油はリサイクルできますか?
A6. はい、可能です。
- 再生燃料として利用
- 再生潤滑油として再利用
- 製鋼所での燃料利用
適切な処理業者に依頼すれば、環境負荷を減らしながら有効活用できます。
Q7. 廃油の処分費用はどのくらいかかりますか?
A7. 廃油の種類や量、業者によって異なりますが、目安としては 1Lあたり50~200円程度 です。汚れが少なくリサイクル可能な廃油は費用が抑えられることもあります。見積もりを取ることをおすすめします。
Q8. 廃油の処理にはマニフェストの発行が必要ですか?
A8. はい、産業廃棄物の処理には「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」の発行が必要です。これは、適切に処理されたことを証明する書類で、事業者には管理義務があります。
Q9. 小規模事業者でも廃油処分を依頼できますか?
A9. 可能です。業者によっては 少量回収プラン や 定期回収 を実施しているため、相談してみると良いでしょう。
Q10. 廃油処分を外部委託する際に注意すべき法律はありますか?
A10. 以下の法律に注意してください。
- 廃棄物処理法(廃掃法) – 不法投棄を防ぐため、適切な処理が義務付けられています。
- 消防法 – 廃油は危険物に該当するため、保管や運搬の規制があります。
- 水質汚濁防止法 – 廃油を排水として流すことは禁止されています。
まとめ
廃油の処分は、法令順守だけでなく、企業の社会的責任や環境保全にも関わる重要な課題です。
適切な分類・処理業者の選定を行い、リサイクルや再利用の可能性を最大限活用することで、持続可能な社会の実現に貢献しましょう。

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[著者]

経歴:2019年にエコブレインに入社。以降5年間、広報部での経験を活かし、環境保護の重要性を広めるための活動に尽力している。特にデジタルマーケティングとコンテンツ制作に強みを持ち、多くの記事を執筆している。
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り
特技: クリエイティブライティング、データ分析とマーケティング戦略立案