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ニーズ高まる「特殊清掃」「遺品整理」とは?

コラム

ニーズ高まる「特殊清掃」「遺品整理」とは?

2020/07/28
高齢化社会が進んだことにより、高齢者の単身世帯も増えてきています。それに伴い、高齢者の孤立死と考えられる事例が多数発生しています。「孤独死」に関しては最近ではメディアで取り上げられ、耳にすることも多くなったように思われます。

東京都監察医務院公表のデータ(2018年)によれば、東京23区内の65歳以上・一人暮らしの方の自宅での死亡者数は、3,179人となっています。 医療機関ネットワーク事業の参画医療機関から国民生活センターに提供された事故情報によると、65歳以上の方の住宅の屋内での事故発生の割合が、20歳以上65歳未満の人よりも高いというデータもあり、孤独死を身近にとらえる高齢者の方も少なくないでしょう。
 
孤独死は高齢者の方に限ったことではありませんし、死因も病気や不慮の事故、事件もあれば、自殺によることもあります。日本の自殺者数は減少傾向にあるものの、依然その数は 世界各国のなかでも多いです。

こうした状況下で、ニーズの高まりを見せているのが「特殊清掃」「遺品整理」の業務です。

 
「特殊清掃」とは? 


 病気、事故、自殺、事件など…、死因は様々ですが、亡くなられてからの発見が遅れるほど、部屋を元のきれいな状態戻すには通常の清掃作業だけでは不可能となっていきます。そうした状態を元通りにする原状回復のためには、「特殊清掃」が必要になってきます。

特殊清掃とは、自殺や孤独死などで亡くなられた方のご遺体が発見された部屋といった、物理的・心理的な面から通常の対応が困難な場所を、専用の器具・洗剤を使用して行われる清掃を指します。

孤立死・自殺は年間通して絶え間なく発生してしまっており、特に春は自殺、夏は脱水・熱中症、冬場はヒートショックなどにより、お亡くなりになるケースが多いようです。孤立死の発見までの日数について、東京都監察医務院公表のデータ(2018年)では発見まで死後経過2~3日が多いですが、1週間から1か月経過してからの発見も少なくないようです。

発見原因は音信不通・訪問時の異変や現場からの異臭によるものなどが考えられます。異臭からの発見は、気温が上がってくる春先から夏場に集中します。気温が高いほどご遺体の腐敗進行状況が早く、死臭や虫の発生も死後2~3日ほどと早期から始まってしまいます。

そうしたお部屋に入ることは、臭いや虫、二次感染の観点から大変危険な行為であり、入室できる状態にするため除菌や消臭が大切です。また、賃貸住宅などですと、部屋の原状回復(が出来る状態)が必要となってきますので、本格的な清掃・消臭が必要になってきます。しかし、前述した通りご遺族だけでは対処が難しい場合が多く、専門業者にご相談いただくことが重要です。

そして、特殊清掃と同時に、故人の残した家財の撤去「遺品整理」が必要となる場合もしばしばあります。 


「遺品整理」はどういったことをしてもらえるか? 


ご遺体の発見されたお部屋や事件・事故現場に置かれた遺品に、異臭が移っている可能性もあります。そうした遺品を放置してしまうと、遺品整理はなかなか進みません。

多くの特殊清掃業者は、遺品整理業者も兼業していますので、特殊清掃と遺品整理を同時に依頼するといいかもしれません。お部屋の清掃・消臭と同時に、遺品の仕分け、消臭、搬出などもしてもらえます。

遺品整理では、事前に業者と打ち合わせをして、遺しておきたいもの(捜索品など)などの確認をしたうえで、仕分け作業が始まります。

仕分け内容としては「可燃物」「不燃物」「リサイクル品」「リユース品」「買取品」「お客様の捜索品や貴重品」「ご供養する品」などの項目があります。細かい項目、そのまま業者で買い取りが可能か、などは依頼業者により異なってきますので、ご依頼時に確認したほうがよいでしょう。故人の遺品には想い出がたくさん詰まっている反面、価値の無いものとして廃棄されてしまうことが多いです。ですが実際は売れる品も数多くありますので、買い取り業者に一度ご相談してみてもいいかもしれません。


「遺品整理士」という資格がある! 


以前は個人の部屋を片づけや清掃・遺品整理を遺族が行うのが一般的でしたが、昨今の高齢化や家族と離れて暮らす方の増加により、現在ではプロの遺品整理士に任せる形が増えてきました。そうした状況で、需要が高まっている職業の一つが「遺品整理士」です。遺品整理士とは、「一般社団法人遺品整理士認定協会」が実施する講座を修了・課題を提出し、合格することにより認定を受けることができる資格のこと。

遺品整理士認定協会の実施している講座を受講することで、遺品整理の取り扱い手順や関連する法規制等の知識を身につけることができます。同時に、故人の想いのこもった品々を"供養"という観点から取り扱いについて学び、専門家としての活動を行っていきます。

この資格の有無により、全国で問題になっている一部の高額請求、不法投棄を行う業者との区別をつける、一つの指標とすることができます。


突然の事で動揺されていると思います。「どう対応すれば分からない」「緊急を要するけれどどこにお願いすればいいか…」とお困りであれば、エコ・ブレインにお声掛けください。エコ・ブレインであれ、スピーディーなご対応が可能です。

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