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油の捨て方ガイド:家庭での廃油のリサイクル方法と環境保護について

コラム

油の捨て方ガイド:家庭での廃油のリサイクル方法と環境保護について

2024/07/19
みなさんは家庭で使う調理油、どうしていますか?
そのまま排水口に流すことは、環境への負荷を増大させるだけでなく、下水道の詰まりの原因にもなります。
そこで今回は、家庭でできる廃油のリサイクル方法や、環境に優しい油の捨て方について詳しくご紹介します。
正しい処理方法を知り、私たちの生活環境を守りましょう。


油を捨てる前に知っておきたい基礎知識

油の正しい捨て方を理解するためには、まず油の種類や特性、そして適切な廃棄方法について学ぶことが必要です。油の不適切な処理は、排水管の詰まりや環境汚染につながるため、その影響を理解することが重要です。

日本の一般家庭で主に使用される油の種類

  • サラダ油:主に大豆油や菜種油の混合
  • キャノーラ油:低飽和脂肪酸で酸化しにくい
  • オリーブオイル:サラダやパスタ、炒め物などに使用
  • ごま油:中華料理、和食の仕上げ、ドレッシングなどに使用
  • コーン油:ポップコーンや揚げ物、炒め物などに使用
  • ひまわり油:サラダ、ドレッシング、炒め物などに使用
  • 米油:高温調理に適している
    料理用油・サラダ油のイラスト


効果的な家庭での油の捨て方

ここでは、家庭での油の廃棄方法について効果的な方法を紹介します。
さまざまな量の油に対応した方法を知ることで、環境に優しい家庭での油の捨て方を学びましょう。

油は何ゴミに分類される?

使用済みの油は、以下のように分類されることが一般的です。
ただし、具体的な分類は地域のゴミ収集ルールによるので、各自治体の指示に従うことが重要です。

➀燃えるゴミ(可燃ごみ)
  • 少量の油を新聞紙やキッチンペーパーなどの吸収材で吸わせてから、燃えるゴミとして廃棄します。
  • 凝固剤で固めた油をポリ袋に入れて、燃えるゴミとして廃棄します。
➁資源ごみ(一部地域で適用される場合)
  • 大量の油や未使用の食用油の場合、資源ごみとして回収されることがあります。
    例えば、専用の回収場所やイベントでのリサイクルに出すことが推奨される場合があります。

捨て方➀【小量の油の捨て方】

少量の油であっても、不適切に処理することで環境や排水管に悪影響を与える可能性があります。
例えば、シンクに流した場合、油が固まって排水管の詰まりを引き起こし、適切に処理されないと水質を汚染するリスクがあります。
少量の油を効果的に捨てるための方法を学ぶことで、環境保護につながります。

吸収材を使って油を処理する方法


1.必要な材料を準備する

  • 新聞紙、ペーパータオル、または専用の吸収シート
  • ポリ袋や空の牛乳パック

2.油を冷ます

  • 使用済みの油をフライパンなどに残した状態で十分に冷ます。

3.油を吸収させる

  • 冷ました油を新聞紙やペーパータオル、吸収シートに吸収させる。

4.吸収材を密封する

  • 油を吸収させた新聞紙やペーパータオルをポリ袋や空の牛乳パックに入れて密封する。

5.廃棄する

  • 密封したポリ袋や牛乳パックを燃えるゴミとして出す。

凝固剤を使って油を処理する方法


1.必要な材料を準備する

  • 油用凝固剤(市販されているもの)
  • 使用済みの調理油
  • ポリ袋

2.油を冷ます

  • 使用済みの油をフライパンや鍋などに残した状態で十分に冷ます。

3.凝固剤を加える

  • 容器に入れた油に、指示された量の油用凝固剤を加える。

4.混ぜる

  • 凝固剤を油に均等に混ぜる。凝固剤のパッケージに書かれている指示に従う。

5.固まるのを待つ

  • 油が固まるまで待つ。通常、数分から数十分で固まります。

6.固まった油を取り出す

  • 固まった油を取り出す。

7.廃棄する

  • 固まった油をポリ袋に入れ、燃えるゴミとして出す。
これらのステップを踏むことで、油を安全かつ環境に優しい方法で廃棄することができます。

捨て方➁【大量の油の捨て方】

大量の油を廃棄する際には、環境への影響を考慮して適切な方法を取ることが重要です。
上記少量の油の廃棄方法以外に以下のような方法があります。

1. 事業者に依頼する

大量の油を廃棄する場合、専門の産業廃棄物処理業者に依頼するのが最も安全で確実な方法です。産業廃棄物処理業者は、油の回収、リサイクル、適切な処分を行うための設備と知識を持っています。

2. 自治体の指示に従う

自治体によっては、大量の油の廃棄について特別な指示を出している場合があります。自治体の環境担当部署に問い合わせて、適切な廃棄方法についての指示を仰ぐと良いでしょう。

3. リサイクル業者に持ち込む

使用済み油はリサイクル可能な資源です。一部のリサイクル業者では、使用済み油を回収し、バイオディーゼル燃料などにリサイクルするサービスを提供しています。リサイクル業者に持ち込むことで、環境に優しい廃棄が可能です。



油廃棄による環境問題

油の廃棄は、日常生活の中で見過ごされがちですが、実際には環境に重大な影響を与えます。
本セクションでは、油廃棄が引き起こす環境問題について詳しく解説します。
油が水や土壌に浸透すると、それらの自然環境が深刻に汚染されることがあります。適切に処理されない油の廃棄は、排水管の詰まり、水質汚染、生態系への悪影響など、さまざまな環境問題を引き起こします。

油の環境に与える影響と正しい廃棄の重要性

油の不適切な廃棄は環境に悪影響を与えるため、正しい方法で廃棄することが重要です。
油を下水道や自然環境に流すと、水質汚染や生態系への悪影響を引き起こします。家庭用の食用油も適切に処理しないと排水管が詰まり、水処理施設に負担がかかります。環境保護のためには、油の凝固剤や吸収材を利用して家庭ごみとして捨て、多量の油は専門の廃棄サービスを利用することが推奨されます。適切な処理を行うことで、環境保全に貢献できます。

不適切な処理が排水管と自然環境に与える影響

不適切な油の廃棄は排水管の詰まりや破損を引き起こし、自然環境にも深刻なダメージを与えます。油は水と混ざらず、冷えると固まるため、排水管内で凝固しやすく、流れを遮断してしまいます。また、油が土壌や水資源を汚染し、水生生物に有害な影響を与え、生態系を破壊します。これにより、地域社会全体が影響を受ける可能性があります。油の廃棄は適切に行い、環境への悪影響を最小限に抑えることが重要です。環境保全のためには、家庭での油の適切な処理方法を学び、リサイクルや廃棄サービスの利用を心がけましょう。



油のリサイクルと再利用

油の適切な処理は環境保護において重要であり、その中でもリサイクルと再利用が注目されます。廃油を正しく再利用することで、資源の無駄を減らし、環境への負担を軽減できます。適切なリサイクル方法を実践すれば、家庭から出る廃油を有効活用し、持続可能なライフスタイルを実現できます。

油の再利用方法とそのメリット

油の再利用は家計の節約と環境保護に効果的です。使い終わった調理油はフィルタリングして再利用することで、新たな油の購入を減らし、廃油の量も減らせます。また、植物油は石鹸やバイオディーゼル燃料にリサイクル可能で、DIYキットで石鹸を作ったり、バイオディーゼル燃料に変換して車の燃料として使用できます。これにより、資源の有効活用と持続可能な循環型社会の実現に貢献します。

調理油のフィルタリングと保存

調理油を再利用するためには、フィルタリングして保存することが重要です。
ここでいうフィルタリングとは、使用後の調理油から食材のかすや不純物を取り除く工程をを指します。
これにより、油の品質を保ち、次回の調理に安全に使えます。使用後の調理油はコーヒーフィルターや専用の油こし器で濾して、不純物を取り除き、清潔な容器に保存します。密閉できるガラス瓶やプラスチック容器が適しています。この方法で油の酸化を遅らせ、寿命を延ばせます。

また、調理油のフィルタリングと保存は、無駄を減らしエコフレンドリーな習慣を続けることにつながります。再利用することで新しい油の消費量を減らし、環境保全にも貢献できます。調理油のフィルタリングと保存は家庭で簡単にできる効果的なエコ活動の一つです。

植物油を石鹸やバイオディーゼル燃料にリサイクル

植物油をリサイクルすることで、環境保護とコスト削減が実現できます。
使用済みの植物油を石鹸にリサイクルするには、植物油、苛性ソーダ、水を混ぜて型に流し、冷やし固めるだけで簡単に手作り石鹸が作れます。また、バイオディーゼル燃料として再利用することで、CO2排出量を大幅に減らせます。

植物油のリサイクルは廃棄物を減らし、環境への負荷を軽減し、新たな資源として循環させることで持続可能な社会に貢献します。これにより、環境保全と経済的なメリットが得られます。


まとめ 環境を守る責任ある油の捨て方

環境を守るためには、家庭から出る廃油を正しい方法で捨てることが非常に重要です。油の種類や量に応じて適切な廃棄方法を選ぶことで、環境への悪影響を大幅に減少させることができます。

今後も家庭での油廃棄方法の改善とリサイクルの促進を続けていきましょう。それぞれの家庭でもっと持続可能なライフスタイルを実現するために、日々の取り組みが大切です。環境を守るために、共に一歩を踏み出しましょう。

エコ・ブレインでは、東京23区をはじめ東京都含めた関東圏はもちろん、今まで築いてきた全国各地の協力ネットワークもフル活用し、北海道から沖縄まで日本全国が対応エリアとしています。廃棄物の分別も弊社が行いますので、分別の仕方が分からないという方もご安心ください!

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[著者]

Y・T
名前: 鈴木 音葉 (Otoha Suzuki)
経歴:2019年にエコブレインに入社。以降5年間、広報部での経験を活かし、環境保護の重要性を広めるための活動に尽力している。特にデジタルマーケティングとコンテンツ制作に強みを持ち、多くの記事を執筆している。
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り
特技: クリエイティブライティング、データ分析とマーケティング戦略立案

現状のごみ処理が適切かどうか分からない、ごみにかかるコストをもっと下げたい、突発的にでた大量のごみをどうにかしたい、臭いや騒音問題で近隣から苦情が多発、とにかくごみ問題で困っている!など、どんなごみのお悩みもお任せください。20年以上様々なごみ問題を解決してきた実績とノウハウがあります。困った!の電話一本いただければ、経験豊富なコールセンターが迅速に対応いたします。今まで築いてきた全国各地の協力ネットワークもフル活用。北海道から沖縄まで日本全国が対応エリアです。大小関係なくごみの困ったは弊社ごみの専門家までお気軽にご相談ください。

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