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冷蔵庫の捨て方:正しい処分方法と注意点

2024/07/10

冷蔵庫の捨て方:正しい処分方法と注意点


冷蔵庫の買い替えや引っ越しの際、古い冷蔵庫をどのように捨てれば良いか迷うことはありませんか?

この記事では、冷蔵庫の正しい処分方法と注意点について詳しく説明します。環境に優しい方法で、法律に基づいた処分を心掛けましょう。


1. 冷蔵庫を捨てる理由


まずは、なぜ冷蔵庫を捨てる必要があるのかを考えましょう。以下のような理由が考えられます。

  • 故障や劣化: 冷蔵庫が故障して修理不可能な場合。
  • 引っ越し: 引っ越し先に既に冷蔵庫がある場合や、持っていけない場合。
  • 買い替え: より性能の良い新しい冷蔵庫に買い替える場合。

冷蔵庫は家庭の必需品であり、日常生活に欠かせない家電製品です。
しかし、長年使用していると劣化が進み、効率が落ちたり故障したりすることがあります。
また、技術の進歩により、より省エネ性能の高い新しい冷蔵庫が次々と登場しているため、買い替えのタイミングが来ることもあります。さらに、引っ越しなどで物理的に移動が難しい場合や、引っ越し先に既に冷蔵庫が備わっている場合なども、古い冷蔵庫を処分する理由となります。


2. 冷蔵庫の処分方法


冷蔵庫の処分にはいくつかの方法があります。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

2-1. 家電リサイクル法に基づく処分

冷蔵庫は家電リサイクル法に基づき処分しなければなりません。
この法律により、冷蔵庫はリサイクルされるべき資源として扱われます。


手順:

  1. 購入店に依頼: 冷蔵庫を購入した店舗に処分を依頼します。多くの店舗では回収サービスを提供しています。
  2. リサイクル券の購入: 家電リサイクル券を購入し、必要な費用を支払います。費用はメーカーやサイズによって異なりますが、一般的には数千円程度です。
  3. 回収と運搬: 店舗が冷蔵庫を回収し、適切にリサイクル施設まで運搬します。

家電リサイクル法は、家電製品のリサイクルを促進し、廃棄物の削減と資源の有効利用を目的とした法律です。
この法律に基づいて、冷蔵庫をリサイクルすることで、環境保護に貢献し、資源を有効に活用することができます。冷蔵庫の内部には多くのリサイクル可能な材料が含まれており、適切にリサイクルすることで、新しい製品の原料として再利用されます。

2-2. 自治体の粗大ごみ回収

一部の自治体では、粗大ごみ回収の一環として冷蔵庫を受け付けている場合があります。ただし、家電リサイクル法の適用を受けるため、事前に自治体に確認が必要です。


手順:

  1. 自治体に問い合わせ: 住んでいる地域の自治体に問い合わせ、冷蔵庫の回収が可能か確認します。
  2. 予約と料金の支払い: 回収の予約をし、指定された料金を支払います。
  3. 指定された場所に出す: 指定された日に、冷蔵庫を所定の場所に出しておきます。

自治体によっては、粗大ごみの回収サービスを提供しているところもあります。
この場合、自治体の指示に従って冷蔵庫を指定の場所に出し、回収してもらうことができます。ただし、冷蔵庫は家電リサイクル法の適用を受けるため、自治体のサービスが対応しているかどうかを事前に確認することが重要です。

2-3. 不用品回収業者の利用

便利な方法として、不用品回収業者を利用することもできます。
これらの業者は、冷蔵庫を含む大型家電を回収し、適切に処分してくれます。


手順:

  1. 業者を選定: インターネットや電話帳で信頼できる不用品回収業者を探します。
  2. 見積もりを依頼: 見積もりを依頼し、費用を確認します。業者によっては無料で見積もりを提供しています。
  3. 回収日を設定: 回収日を設定し、業者に冷蔵庫を引き取ってもらいます。

不用品回収業者を利用する場合、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

インターネットの口コミや評判を確認し、信頼性のある業者を選びましょう。回収費用やサービス内容についても事前に確認し、納得のいく条件で依頼することが大切です。

2-4. 家電量販店での回収サービス

新しい冷蔵庫を購入する際、家電量販店で古い冷蔵庫を回収してもらうこともできます。多くの家電量販店では、購入時に古い冷蔵庫の回収をサービスとして提供しています。


手順:

  1. 新しい冷蔵庫の購入: 家電量販店で新しい冷蔵庫を購入します。
  2. 回収サービスの申し込み: 購入時に、古い冷蔵庫の回収サービスを申し込みます。
  3. 新しい冷蔵庫の配送時に回収: 新しい冷蔵庫の配送時に、同時に古い冷蔵庫を回収してもらいます。

家電量販店での回収サービスは、新しい冷蔵庫を購入する際に非常に便利です。
多くの量販店では、古い冷蔵庫を無料または低料金で回収してくれるため、新しい冷蔵庫を迎える準備がスムーズに進みます。


3. 冷蔵庫の処分前に行うべき準備


冷蔵庫を処分する前には、いくつかの準備が必要です。


3-1. 中身の整理

まず、冷蔵庫の中身を整理し、食品や飲み物を全て取り出します。食べ物は他の冷蔵庫に移すか、処分します。これにより、冷蔵庫の中が空になり、掃除がしやすくなります。
3-2. 解凍と掃除
冷蔵庫の電源を切り、完全に解凍します。解凍後は、内部をきれいに掃除しましょう。汚れが残っていると、回収時にトラブルになることがあります。特に冷凍庫の部分は霜が多く溜まりやすいので、完全に解凍してから掃除を行いましょう。
3-3. ドアの固定
運搬中にドアが開かないように、しっかりと固定します。テープやロープを使って、ドアが動かないようにしましょう。これにより、運搬時の安全性が確保され、回収作業がスムーズに進みます。
3-4. 電源コードの処理
電源コードが邪魔にならないように処理します。コードをまとめてテープで固定するか、外してしまうと良いでしょう。これにより、運搬時の取り扱いが容易になります。

4. 冷蔵庫のリサイクルの重要性


冷蔵庫はリサイクル可能な資源が多く含まれています。リサイクルすることで、以下のようなメリットがあります。

  • 環境保護: 有害物質の適切な処理と資源の再利用が可能です。
  • 資源の節約: 冷蔵庫の部品や材料は再利用可能で、新たな製品の製造に役立ちます。
  • エネルギーの節約: 冷蔵庫のリサイクルには、新品の製造よりも少ないエネルギーで済みます。

冷蔵庫には多くの金属やプラスチックが使用されており、これらはリサイクルすることで新しい製品の原料として再利用されます。また、冷媒や断熱材には有害物質が含まれているため、適切に処理することが環境保護に直結します。

リサイクルされた冷蔵庫の部品や材料は、新しい家電製品や他の工業製品の原料として再利用されます。金属部品は溶かして再形成され、新しい製品の部品として使用されます。プラスチック部品も同様に再加工され、新しい製品に生まれ変わります。これにより、資源の有効利用が促進され、環境への負担が軽減されます。


5. 冷蔵庫処分に関するQ&A


冷蔵庫の処分に関するよくある質問にお答えします。

Q1. 冷蔵庫の処分費用はどれくらいかかりますか?
A1. 処分費用はリサイクル券の料金と回収費用を合わせて、数千円程度です。具体的な金額はメーカーやサイズ、地域によって異なります。


Q2. 冷蔵庫の処分を自分で行うことはできますか?
A2. 家電リサイクル法に基づき、冷蔵庫の処分は専門業者に依頼する必要があります。自分で行うことは法律に違反する可能性があります。


Q3. 古い冷蔵庫を誰かに譲ることはできますか?
A3. もちろんです。まだ使える冷蔵庫であれば、友人や家族に譲ることや、中古品として販売することもできます。ただし、譲渡する際には適切に掃除し、相手に説明を行いましょう。


Q4. 古い冷蔵庫を廃棄する際の環境への影響はどれくらいですか?
A4. 古い冷蔵庫には有害物質が含まれており、適切に処理しないと環境に悪影響を及ぼす可能性があります。冷媒や断熱材にはフロンガスが含まれており、これが大気中に放出されるとオゾン層を破壊する原因になります。そのため、適切なリサイクルと処分が重要です。


Q5. リサイクルされた冷蔵庫の部品はどのように再利用されますか?
A5. リサイクルされた冷蔵庫の部品や材料は、新しい家電製品や他の工業製品の原料として再利用されます。金属部品は溶かして再形成され、新しい製品の部品として使用されます。プラスチック部品も同様に再加工され、新しい製品に生まれ変わります。


Q6. 冷蔵庫の処分を早めるべきタイミングはありますか?
A6. 冷蔵庫の処分を早めるべきタイミングとしては、以下のような場合が考えられます。

  • 冷蔵庫が故障して修理不能な場合。
  • 冷蔵庫の効率が落ち、電気代が高くなっている場合。
  • 新しい冷蔵庫を購入する予定がある場合。
  • 引っ越し先に冷蔵庫が既にある場合。

Q7. 処分する冷蔵庫の中に食品が残っている場合はどうすれば良いですか?
A7. 処分する冷蔵庫の中に食品が残っている場合、まずは全て取り出して他の冷蔵庫に移すか、消費するようにしましょう。食品が残っている状態で冷蔵庫を処分することはできません。


Q8. 冷蔵庫の処分方法がわからない場合、どこに相談すれば良いですか?
A8. 冷蔵庫の処分方法がわからない場合は、冷蔵庫を購入した店舗や自治体のごみ処理担当部署に相談すると良いでしょう。適切な処分方法についてアドバイスを受けることができます。


6. 冷蔵庫のリサイクルプロセスの詳細


冷蔵庫のリサイクルプロセスについても詳しく見てみましょう。
リサイクル工場では、冷蔵庫は以下のようなステップで処理されます。

6-1. 回収と運搬
冷蔵庫が回収されると、まずリサイクル工場に運搬されます。ここで、安全に処理されるための準備が行われます。
6-2. 冷媒の回収
リサイクル工場では、冷蔵庫から冷媒が回収されます。冷媒にはフロンガスが含まれており、これを適切に処理することで環境への影響を最小限に抑えます。
6-3. 分解と分別
次に、冷蔵庫が分解され、部品ごとに分別されます。金属部品、プラスチック部品、ガラス部品などがそれぞれ分けられ、リサイクル可能な材料として再利用されます。
6-4. 材料の再利用
分別された材料は、それぞれ再利用されます。金属部品は溶かして新しい金属製品の原料として使用され、プラスチック部品も再加工されて新しい製品に生まれ変わります。これにより、資源の有効利用が促進され、環境への負担が軽減されます。


7. 環境保護の観点から見た冷蔵庫のリサイクル


冷蔵庫のリサイクルは、環境保護の観点から非常に重要です。
冷蔵庫には多くの有害物質が含まれており、適切に処理しないと環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に、冷媒にはフロンガスが含まれており、これが大気中に放出されるとオゾン層を破壊する原因になります。

リサイクルを通じて、これらの有害物質を適切に処理し、資源を有効に活用することができます。さらに、リサイクルによって新しい製品の製造に必要なエネルギーを節約することができ、持続可能な社会の実現に寄与します。

8. 冷蔵庫のリサイクルに関する法律と規制


日本では、家電リサイクル法に基づいて冷蔵庫のリサイクルが義務付けられています。この法律は、家電製品のリサイクルを促進し、廃棄物の削減と資源の有効利用を目的としています。

家電リサイクル法では、冷蔵庫を含む特定の家電製品を廃棄する際に、リサイクル料金を支払うことが義務付けられています。この料金は、製品の回収、リサイクル処理、および有害物質の適切な処理に使用されます。

消費者は、冷蔵庫を廃棄する際にリサイクル料金を支払い、適切な方法で処分することが求められます。また、製造業者や販売業者も、製品のリサイクルに協力することが義務付けられています。

9. 冷蔵庫の寿命を延ばすためのメンテナンス


冷蔵庫の寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが重要です。以下のポイントを押さえて、冷蔵庫を長持ちさせましょう。

9-1. 定期的な掃除
冷蔵庫の内部を定期的に掃除することで、衛生的な状態を保つことができます。特に、冷凍庫の霜取りや排水口の掃除を忘れずに行いましょう。
9-2. 適切な温度設定
冷蔵庫と冷凍庫の温度を適切に設定することで、食品の鮮度を保ちつつ、省エネ効果も得られます。一般的には、冷蔵庫の温度は3~5度、冷凍庫の温度は-18度前後が適切とされています。
9-3. ドアの開閉を最小限に
冷蔵庫のドアの開閉を最小限にすることで、内部の温度を安定させ、電力消費を抑えることができます。必要なものをまとめて取り出すよう心がけましょう。
9-4. 周囲の空気の流れを確保
冷蔵庫の周囲には適切な空気の流れを確保しましょう。特に背面や側面には通気口があるため、これを塞がないように注意が必要です。


まとめ

冷蔵庫の捨て方は、一見難しそうに思えるかもしれませんが、ルールに基づき適切に処分することで、環境保護に貢献できます。この記事で紹介した方法を参考にして、安全かつ効率的に冷蔵庫を処分しましょう。新しい冷蔵庫を迎える準備を万全にし、快適な生活を楽しんでください。

冷蔵庫の処分は重要な環境保護活動の一環でもあります。リサイクルを通じて資源を無駄にせず、持続可能な社会の実現に寄与することができます。次回冷蔵庫を買い替える際には、ぜひこの記事を参考にして、正しい処分方法を実践してください。

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[著者]

Y・T
名前: 鈴木 音葉 (Otoha Suzuki)
経歴:2019年にエコブレインに入社。以降5年間、広報部での経験を活かし、環境保護の重要性を広めるための活動に尽力している。特にデジタルマーケティングとコンテンツ制作に強みを持ち、多くの記事を執筆している。
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り
特技: クリエイティブライティング、データ分析とマーケティング戦略立案

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