グリストラップの掃除・処理方法を知ろう!
突然ですが、みなさんは「グリストラップ」という言葉を耳にしたこと、目にしたことはありますか?
あまり馴染みのない言葉ですが、「グリストラップ」は業務用厨房設備などに設置されている、排水をきれいにしてから下水に流すための設備のことを指します。油脂やゴミと水を分離する装置で、「油脂分離阻集器(ゆしぶんそしゅうき)」とも呼ばれています。
油脂や残飯、野菜くずなどが直接下水等に流出することを防ぐことを目的としており、業務用の厨房では、下水道法や建築基準法などで設置が義務付けられています。
グリストラップはどんな構造になっている?
一般的なグリストラップの構造は、3つの槽に分かれています。
第1槽のバスケットで、厨房排水に含まれる生ゴミや残飯などを大きな異物を受け止め、取り除きます。その際に受け止められない、食べかすや泥などの沈殿物が底に溜まることになります。
第2槽では、油が水面に浮上する性質を利用し、排水に含まれる 油脂分を水面に浮かし、汚泥は底に沈殿させて分離します。
第3槽は、さらに油脂分を分離させ、油脂分や沈殿物が少なくなった水を下水等へ排水します。
上記のように複数の槽を排水が通過する過程で、汚れや油脂分を水と分離させることによって、グリストラップに汚泥が沈殿するという仕組みになっています。
グリストラップの掃除は必要かつ重要なこと!
グリストラップの汚れを放置しておくと、廃油やヘドロで配管が詰まり、害虫の繁殖や臭いの原因となります。漂う悪臭は清潔感が重要な飲食店において、働く人のみならずお客様への不満にもつながるでしょう。
グリストラップ清掃を怠ると…?
排管の詰まり:汚泥、ゴミ、油脂分が排水管に絡まり、逆流してきたり、流れない状態になることも。
悪臭の発生:酸化した油脂分は、悪臭を発生する元になります。
害虫の発生:温かく栄養分豊富であるため、害虫が発生する要因が揃っています。
第2槽に溜まった油脂分は、週1回程度の除去が望ましいとされています。除去しないと、油分が固まり取れにくくなってしまい、グリストラップが破損してしまうこともあります。揚げ物などで油を多く使う飲食店の場合は、できる限り頻繁に清掃をすることが重要となってきます。
また、第1層のバスケットで受け止めた残飯や生ゴミなどの廃棄は、毎日掃除しなければなりません。暑い夏場はもちろんですが、調理設備はお湯を使うことも多く、年中温かくなりやすいために腐敗速度も早くなり、悪臭の原因にもなります。
グリストラップの汚泥の処理方法は?
グリストラップの汚泥は月1回程度の清掃が望ましいとされています。
しかし、頻繁に掃除することは難しいものですし、大型のグリストラップの場合は、専門業者に依頼しての掃除が必須となり、なかなか清掃できていないことが多いようです。
ただ、汚れを放置してしまうと先述のように悪臭や害虫の発生になったり、設備の劣化に繋がってしまいます。排管が詰まって大掛かりな工事が必要となり、余計な費用がかかってしまうなんてケースも。専門業者に依頼するなどして、定期的な清掃・汚泥の処理をしましょう。
グリストラップの汚泥や油脂分は、産業廃棄物として処理します。
産業廃棄物の処理については、許可を受けた産業廃棄物処理業者に処理を委託することが義務付けられています。排出する際は、ビニールに入れておくと水分が飛び固まってしまい、処理できないことがあるので注意が必要です。蓋のついた容器に入れて抜いたほうが吸い込みやすくなります。
なお、グリストラップのバスケットに溜まる生ゴミや残飯は、食品廃棄物として事業系一般廃棄物として処理できます。
グリストラップ清掃ならエコ・ブレインにお任せ!
グリストラップは業務用厨房には欠かせない設備です。
毎日の清掃はもとより、定期的な専門業者によるメンテナンスが大事になります。また、グリストラップの汚泥処理は、産業廃棄物処理の許可を受けている専門業者への依頼が必要です。
エコ・ブレインでも、グリストラップ清掃のご依頼を承っています。汚泥の回収のみ、グリストラップだけではなく排管の清掃、また清掃に関する報告書作成も対応しています。
コールセンターにご連絡いただいたあと、実際に現場に足を運びお客様と直接打ち合わせをして、最適なプランをご提案いたします。
エコ・ブレインでのグリストラップ清掃の流れ、お客様の事例はこちらからご覧いただけます!
適切な清掃業務、処理が必要なグリストラップ。ご自身ではなかなか対応しきれない、時間がとれないものです。臭いや害虫などのトラブルが発生する前に、厨房周りの清潔を保つためにも、グリストラップ清掃はぜひ当社にお任せください!