「富士急ハイランド」でのサステナブルな取り組みとは?
2022/04/08
日本国内には多くの遊園地があり、その一つに「富士急ハイランド」があります。大自然に囲まれた富士の裾野にあり、世界記録に認定された“世界一”のアトラクションを多く備えています。
日本屈指の数を誇る絶叫マシン、富士山を眺めながら楽しめる多彩なアトラクション・施設などの特徴がある富士急ハイランド。2023年7月には新規大型コースターの開業予定もあり、さらに注目度が集まることでしょう。
そんな人気のテーマパーク「富士急ハイランド」でも、「SDGs」に関するサスティナブルな取り組みが見られています。「SDGs」とは、2015年9月に国連サミットにて採択された持続可能な開発目標のこと。サステナブルで多様性と誰一人取り残さない社会の実現のため、2030年を年限とする17の国際目標のことであり、現在世界各国、様々な企業でもSDGsの取り組みがなされています。
今回は、富士急ハイランドにおけるサステナブルな取り組み、特に環境への取り組みについてご紹介します。
富士急ハイランドの環境への取り組み
富士急ハイランドの運営会社である「富士急行グループ」は、下記のようにESG・SDGsの取り組み方針を公表し、ESG経営を実践し、事業を通じて社会的な課題を解決することで、地域社会の発展と国際目標「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に取り組む、としています。
2030年までに環境目標を「負荷ネットゼロ&貢献」とし、富士山エリアを「リゾートシティ」とする、持続可能な地域社会の実現を目指す
それでは、富士急ハイランドではどのような取り組みがなされているのでしょうか?
(出典:富士急ハイランド)
レジ袋の有料化
海洋プラスチックごみ問題などの環境問題解決への一環として、2020年7月1日よりプラスチック製のレジ袋の有料化が日本でスタート。富士急ハイランドでも、2021年4月から地球資源の循環化と廃棄物削減の取り組みの一環として、レジ袋の提供を有料化しました。
サイズ・料金は以下のようになっています。
レジ袋(サイズ59cm*31cm):20円
レジ袋(サイズ54cm*26cm):20円
レジ袋(サイズ49cm*19cm):10円
レジ袋(サイズ40cm*19cm):10円
脱プラスチックの取り組み
富士急ハイランドは2019年3月からストローを紙製に変更するなど、脱プラスチックの取り組みを行っています。園内で使用するプラスチック製の食器を、全面的に「FSC認証」を受けた製品に切り替えていく方針。2021年7月からは富士急ハイランド内トーマスランドで、レストランやショップにて「FSC認証」を受けた紙・木製品や、植物由来の製品等に切り替えています。
※FSC認証:環境や地域社会に配慮して適切に管理された森林から生産されたものであることを証明する国際的な認証のこと
この取り組みにより年間約4.5tのプラスチックごみ、CO2換算では約21.5tの排出削減ができる見込みとのこと。
また、ストローやコップなど使用する紙製品については、環境に配慮した紙製品を利用したり、食事メニューは自宅に持ち帰ってリユース可能な容器で提供するなど、脱プラスチックに関する施策が進められています。
紙資源の削減
富士急ハイランドでは、毎年100万枚印刷していた園内マップを、2021年に廃止し、マップ機能等も盛り込んだ富士急ハイランド公式アプリを導入しました。こうしたIT化を進めることで紙資源の削減に取り組んでいます。
さらに同年より、富士急グループで提供する企業向け福利厚生サービスで年間4回発行していた会報誌をメルマガとHPに切り替え。また、関東近隣の様々な施設に置かせて頂いていた富士急グループの各施設の割引券も、代替サービスへの切り替えを推進しています。
こうしたIT化の推進などといった取り組みにより、年間82tの紙資源の利用を削減することができたそう。
園内照明LED化
富士急グループは、照明器具のLED化することで省エネ推進を積極的に進めています。これは富士急ハイランドでも同様に進められています。
スケート場、野外コンサートホールとなる、園内のコニファーフォレストでは、2019年6月に屋外スケートリンクの照明をLED化改修されました。アイスリンクとしての運用性向上は前提とし、敷地の有効活用や周辺への漏れ光の軽減、眩しさへの対策に特に留意した上、より安全で快適な照明環境を整えています。
他、相模湖駐車場でも照明のLED化がなされています。
富士急グループは上記でご紹介した富士急ハイランド内での取り組みだけではなく、様々な環境への取り組みを行っています。
例
・電気バスの導入
2020年3月に山梨県内初の「電気バス」を導入。ガソリンを一切使わない、排気ガスゼロの環境に優しい車両であり、電気バスを1台導入するごとに年間500tのCO2排出削減が可能としています。
・森林保全によるCO2吸収の推進
会社創立65周年記念事業の一環として「富士急自然の森林」を富士山麓に整備。年々ヒノキの植樹を行い面積は2.29haに。ヒノキ林は年間で1ha当たり8tのCO2を吸収すると言われており、CO2排出削減に貢献しています。
・無水トイレの導入
富士山五合目の施設「富士急雲上閣」や神奈川県相模原市のレジャー施設「相模湖リゾート」では、電気、化学薬品、水を使用しない無水トイレを導入。※男性用小便器のみ
・富士急SDGsツアーの実施
学生のフィールドワークの一環として、富士急グループの施設や交通を利用しながら同社のSDGsに関する取り組みを、体験・学習できるような受け入れ体制を整備しています。
いかがでしたでしょうか?
今回は、日本の人気アミューズメントパーク「富士急ハイランド」でのサステナブルな取り組みの、特に環境への取り組みに注目してご紹介しました。このようにサプライチェーン全体で環境問題へ取り組んでいることがわかります。
2015年にSDGsが国連サミットで採択され、「サスティナビリティ(=持続可能性)」が注目されれるようになり、企業は環境や社会、経済に配慮したサスティナブルな経営を求められています。サスティナブルな取り組みを行うことは、企業イメージが向上やブランディングにつながります。
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(参考サイト)富士急ハイランド
(参考サイト)富士急行|グループの環境への取り組み